妊娠初期に出血したときの不安を除く対処と豆知識
妊娠初期とは妊娠12週までのことをいいます。
妊婦が妊娠初期に子宮から出血を起こすことは割合多い事です。
緊急を要する場合もありますから、妊娠初期に出血したら必ず産婦人科の診断を受けることをお勧めします。
妊娠中の出血は、初期に限らず、また量の多少によらず、異常信号だと認識してください。
妊娠初期の状態については、すでに産婦人科を受診しており、子宮内の正常な妊娠と判断されているかどうかが問題となります。
正常な妊娠と診断されたあとであれば流産の兆候ですが、多量でなければ慌てる必要はありません。
安静にして落ち着いて様子を見て、しばらくしても腹痛や多量の出血がなければ、翌日の診療開始を待ってから、掛かりつけの産婦人科で受診です。
多量でない場合とは、普通の生理時程度までの量です。
妊娠初期に少量の茶色い出血を起こすことは約30%の妊婦さんが経験することといわれています。
妊娠初期の出血は、子宮内膜の血管の破綻が原因と考えられており、流産を惹き起こすことは稀なことといわれています。
妊娠初期に出血した妊婦さんとしなかった妊婦さんを比較した研究では、流産する確率は変わらないという報告もあります。
しかしながら、妊娠初期には流産が多いということは事実で、統計では全妊娠の15%位が流産します。
妊娠初期での流産の原因の98%以上が胎児側の原因によって起こり赤ちゃんの染色体異常や先天的な形態異常が比較的多いとのことです。
妊娠初期で子宮内の赤ちゃんは元気な「切迫流産」があります。切迫流産なら危険は少ないですが、腹痛や出血がひどければ入院して治療が必要になることもあります。
妊娠初期の出血で大切なことは、そのの有無よりも胎芽が正常に発育していのか、逆に最初からの異常により流産に至る前の状態なのかを受診することです。
妊娠で胎芽が正常に発育しているなら、茶色い少量の出血があっても妊娠初期に流産することは殆どありません
診断によって、妊娠初期の少量の出血や軽い下腹部痛があっても、自然の経過を観察し、胎芽が正常に発育しているかどうかを見守ることで済む場合も多いです。
妊娠初期の出血で、まれに、子宮内に出血した血液の一部が貯った状態(絨毛膜下血腫といいます)になることがあり、流産の原因になることがあります。
また、おりものや出血が生理時より多い場合など、流産が始まっており、子宮内容除の手術が必要な事もあります。
下腹部痛が強い場合には子宮外妊娠などリスクの高い妊娠もありますのから、必ず外来受診する必要があります。
妊娠初期の出血で、緊急に救急車などで産婦人科で受診したいのは、ふだんの生理以上の多量のときや、激しい腹痛のときと覚えておくと良いでしょう。